VAIOとBIBLO

先日、VAIO type Pを購入することを決意した折、ソニー富士通のカタログを持ち帰りました。大抵は、Panasonicのカタログを定期的にチェックするわけですが、今回はtype Pの関係でチェックしてみようと思った次第。この中で特に目に留まったものをピックアップします。
ボクがノートPCのスペックシートを見るとき、「ディスプレイ」「キーボード」「ポインティングデバイス(PD)」「バッテリー駆動時間」「質量」を重点的にチェックします。他にもチェックすべきポイントはあるのですが、上記の項目から対象とする用途が見えてきますし、それ以外のポイントは黙っていても目に入る場所に記載されますので。
店頭で実機を見るときに、「寸法」「ACアダプター」「ドットピッチ」「キータッチ」「PDの使い勝手」「販売価格」あたりをチェックします。type Pはこのうちの「ドットピッチ」だけが「条件付き合格」で、それ以外全て「合格」となりました。なお、「体感の動作速度」に関しては、余程ヒドい状態でもない限り無関心を通します。

今回は実機は触っておりませんので、あまり有意なレビューとなりませんが、悪しからずご了承ください。

[PC][キーボード]VAIO type C

http://www.vaio.sony.co.jp/Products/CS2/
カラーコーディネートの良さが目立つ女の子向けのノートです。質量(2.6kg)とサイズのバランス、バッテリー駆動時間から、「安く造っているなあ」とは思ったものの、よもやオーナーメイドで9万円スタートとは驚きました。
コンセプトは「おうちの中でオシャレにパソコンを使う」くらいでしょうか。とんがった特色は特になく、コストパフォーマンスの高い部品を集めて、キレイにパッケージングしました、って感じ。ディスプレイが、14.1インチ(1280x800)で、ドットピッチ:0.237mm は利用モデルを考えると、少し字が小さそうですが、対象年齢を考えれば問題ないでしょう。
PDは当然小さいマウス(USB/BT)あたりを接続するでしょう。あとは、当然の帰結として、キーボード勝負となるわけです。(^^;

はい。実に素晴らしいキーボードです。このくらいの寸法だと「標準サイズ」と呼ばれる「ただデカいだけ」の標準的な日本人には不適切なキーボードを搭載しがちなのですが、type Cでは「キーピッチ18mm」です。ソニーさん、よく判っていらっしゃる。余分なアプリケーション・ボタンを配置していないのも好感が持てます。アイソレーション・キーボード採用も女性の爪を護る、という補助的な効果があり、好感が持てます。

「女性向け」というコンセプトでようやくこの数字(キーピッチ18mm)となったものと思われますが、このトレンドが根付いて欲しいと期待します。個人的な感覚としては、「女性向け標準キーピッチ」は 17.0〜17.5mm くらいまで下げても大丈夫だと思います。(ボクは「最適キーピッチ17.0mm」と公言していますが、type Pを使っているうちに、16.5mmになる可能性が出てきました。)

[PC]FMV-BIBLO NFシリーズ

BIBLO。チェックしたのはずいぶんと久しぶり。LOOX U系を除くと、とんがった製品が少なく、チェックする気が起こらないんですよね。今回はLOOX Uをチェックすべく、BIBLOのカタログをチェックしたわけですが、面白いのが出ていますね。

NFシリーズ

「テンキー付けました」が、セールスポイントですが、何もせずにテンキーが付いてくるわけはありません。その際に何かトレードオフになる対象があるわけで、この機種の場合、「キーピッチ18.4mm」だったわけです。(またか)

「パソコンを使ってみたい」「買い換えを考えている」という相談をボクに持ちかける人たちの大部分に対し、「今時のパソコンなら低価格な製品でも大抵の用に耐えうるので、好きなメーカーや、検討している製品、用途を教えなさい」と返答しています。(用途が「モバイル」と決まっている場合、「好きなメーカー」「検討している製品」で大体決まってしまうことが多く、不毛な議論になりがちです。)

「おうちで使い、ちょっとだけ移動する」・・・こんな用途がどうしてかくも多いのか不思議に思うわけですが、割とここに行き着くから困ります。一昔前は東芝QosmioがHDD 2台でRAID-1が組めたため、それを紹介することはあったものの、最近はそういうのが無くなったんですね。

そういう状況にあって、「テンキー付けました」っていうPCはなかなか魅力的。テンキーの無い環境はやっぱり不便ですから、これは紹介しやすいです。外付テンキーに取って代われるリスクも高そうですが。

キーピッチが小さくなった経緯や、据付のテンキーが利用されるか否か、は放っておくとして、この筐体でキーピッチ18.4mmというのは、素晴らしい傾向です。先入観のないユーザーには当面こういう機種を紹介したいと思った次第。以前に比べると明らかに「省キーピッチ」の波が寄せてきている気がします。

(キーピッチ17mmのRealForceが出たら、3万円でも買うでしょうね。)