VAIO type P

定価10万円で、オーナーメードモデルだともっと高くなることが明白なわけですが、それを差し引いてもこれは素晴らしいですね。

今、流行りのネットブックは本当の意味で安かろう・・・・・の造りをしているわけですが、このPCの仕様を見る限り、そういう造りではないことがよく判ります。

キーピッチ16.5mmという造りはボク好みです。キーストローク1.2mmは実機を触ってみないと何とも言えませんが、ペタペタなんでしょうね。ちょっと楽しみです。(フカフカもカチャカチャもペタペタも好きです。嫌いなのはグニャグニャのタッチ感で反応性が悪いキーボード。)

Sonyのスティック(PD)に関する個人的な評価は下の中くらい。たぶん、スティックが短すぎるのとドライバーが賢くないからだと思う次第ですが、このあたりは実機テストが必要ですね。

バッテリー駆動時間:4.5時間(標準バッテリー)については中立。別売りのLバッテリーで、9時間ということをもっと前面に押し出した方が良い気がしました。9時間バッテリーなら電源アダプター無しでも1日使えますから、携行時の総重量・総容積は極小化されます。

8型UWXGA液晶(1600×768ドット)の実用性についてはちょっと懐疑的。最近、遊びで使っている HP mini の8.9型WXGA液晶(1280×768ドット)でも、ドットピッチが狭く前屈みになりがちなのを考えると、やり過ぎではないかと。まあ、ターゲットは女性と思われますので、街中で使っていて『横から見られても字が読まれる心配がない』というのはかなりのメリットかも。(ケータイメールは横から除かれると丸見えですからね。)

標準で有線LANのポートが付いていないのは、さすがSonyといったところ。コンセプト優先で考えていけば当然の帰結のはずですが、PCを日常扱っている人たちが「LANポート除去」を選択するのはかなり勇気の要る行為だったのではないでしょうか?

筐体について。HDDモデルで640g・高さ20mmという構成は「凄まじい!」の一言に尽きます。他社のモバイルPCの都合半分の重量。机上で使うPC環境(キーボード/PD/モニター含む)としては、事実上最小・最軽量でしょうね。こういう未来を感じさせてくれる機械は大好きです。

競合製品はVAIO type UWILLCOM D4あたりでしょうか(Looxは未調査)。立ったまま使うならD4、座って使うならtype Pですね。ディスプレイの解像度が苦にならず、「堅牢性」も求めなければ、Let'snote や VAIO type T/G とも競合しそうです。

これくらい興味を持った製品は久方ぶりなので、発売されたらすぐに触りに行こうと思います。