iDの端末の起動する瞬間を見た

先日、神戸のラーメン屋での会計の折り、レジにEdyとiDのマークが並んでいたので、「iDで支払います」と宣言してみました。そうすると店長が「ちょっと時間がかかりますので。」と言って、iDの端末をいそいそと起動を始めたのです。

・・・待つこと3分余り。店長曰く、端末起動後、センターと回線を介してそれまでの会計結果を全て読み込むため、どうしても起動直後から時間がかかるのだそうです。
Edyの場合には、会社が違うから起動が速いのか、利用者が多いからあらかじめ起動しておくのか、あまり問題にならないようですが、iD端末の起動は「早ければ10秒くらい、遅ければ2分はかかる」のだそうです。

この場合、「(1)お店の開店時にiD端末を起動する」「(2)オンデマンドで起動する」という2つの選択肢があり、このラーメン店では(2)を選択したようです。利用頻度が極端に低いことを考えれば、回線料金が無駄にかかってしまう(1)よりもお得です。しかし、(2)の場合、お客は帰りしなに待たされることになるため、お店・お客ともヤキモキしてしまい、互いに嫌な印象を残すことになるという点では、「無い方がマシ」と云えそうです。

最近は、様々な電子マネーを使えるようになり、(支払時期やポイントなどの面で)利用者にとって有利な買い物ができるようになりました。しかし、お店側にしてみれば、対応端末を置かなかったら機会損失の可能性が高まり、さりとて置いたところで高いモノを買ってくれるわけでもなく、手数料分だけ利益が目減りするなど、なかなか厳しい時代になったものだ、痛感いたします。